やちむん 誕生のきっかけ
1682年に当時の尚貞王(しょうていおう)が焼き物産業の振興を目的に、涌田焼、喜名焼、知花焼の陶工たちを壺屋(つぼや)に集めたことが、壺屋焼誕生のきっかけです。なぜこの地が選ばれたのかは推察すると、壺屋は現在の那覇市内にあり首里城と那覇の中間地点で焼き物づくりに必要な薪や粘土などの資材・物資を効率よく運ぶために安里川を利用したからだと考えられます。当時は、泡盛・穀物・海産物などを入れて離島や海外・日本に運んだりするために壺や甕などが多くつくられており、そこから派生して皿や器といった暮らしの道具に発達していったと考えられています。 やちむん には庶民向けの「荒焼(アラヤチ)」、貴族や上流階級向けの「上焼(ジョーヤチ)」という2種類の焼き物があります。